ドッグヘブン　ダイアリー

歩き方教室

セッターは狩猟犬。一日１００キロは走破できるらしい。

数年前預かったセッターの♂との散歩は命がけだった。

きっと現役バリバリの子だったのであろう。スタートダッシュと鳥を追う時の

馬力といったら、一瞬で脱臼ものだった。でもあの頃私も若かった。

無謀にも終電が終わり踏切が開いている時間に、その子を自転車引きした。

車よ来るな！と祈りながら左手に渾身の力を込めてリードを引いた。

目が乾くほどスピードが出て、冷や汗が出た。家に戻った時はそのセッターも

玄関にへたり込んだが、私も「生きてて良かった～」と仏壇に手を合わせた。

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昔話が長くなってしまったが、アンリはというと･･･。

私の想像していたものとは全く違った。

グイッと引きそうになったらチョンとショックを与えるとちゃんと

ついて歩ける。右に左にウロウロもしない。そして猫や鳥にも過剰反応しない

のだ。ブラボ～～～！もちろん他のワンちゃんとのご挨拶も無難にこなせる。

だから平日の朝夕の散歩は４両編成でぞろぞろ歩いている。それも誰も脱線

することなく。エクセレント！！４本のリードを巧みに操るまるで鵜飼だ。

校長はとてもいい気分である。

2008年09月15日（月） No.5