お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

トレーニング


おばちゃんは最近、とてもはりきっています。
早朝、誰もいない時間にお隣の公園で、ロングリードをつけて
わたしになんやかんや命令して、とっても楽しそうなのです。

とってつけたような真面目くさった顔をして「フセ!マテ!」とか言います。



「オスワリ!マテ!」の時もあります。




わたしは「オスワリ」も「フセ」も、よーく知っています。
だからやれと言われれば、まぁします。
「マテ」というのも、意味はだいたいわかりました。
だから、まぁ待ちます。

でも「マテ」は、はっきり言って、わたしにはとても退屈です。

だから待ちながら、キョロキョロしたり、クンクンしたりします。
さらにマテが続くと、ゴロンと横になることもあります。
3分も5分もびしっと座っていたら疲れます。
わたしは頭を使う方なので、楽な姿勢で待つのが良いだろうと気づきました。

それから「コイ!」もやります。
これはわたしもけっこう好きです。

ぴょんっと立ち上がって、おばちゃんめがけて一目散に走ります。
そしてジャーンプ&アタックです。



・・・でもジャンプ&アタックはいけないそうです。
全力で走って、おばちゃんの前で急停止して、オスワリをするのがこの遊びのルールだそうです。
ルールと言われれば、まぁ、やります。

以上のような遊びをトレーニングごっこというようです。
わたしは初めはもの珍しくて、おばちゃんと同じくらい張り切ってやりましたが
最近はちょっと飽きてきて、あまり力が入りません。


この遊びが終わると、おばちゃんはベンチに座っていっぱいナデナデしてくれます。



わたしはこのナデナデだけは、飽きることがありません。
一日中ナデナデごっこをして遊んでもいいなぁと思うくらいです。


****預かりおばちゃんより****

ぬいちゃんの「興奮すると我を忘れてはしゃぐ」癖を直すため
一日10〜15分程度の短時間、基本的なトレーニングを繰り返すことにしました。
初めてから1週間ほどは、とても楽しそうにテキパキ動き、ほぼ完璧な成果を見せてくれました。

トレーニングを始めて1か月たった現在・・・ぬいちゃんは飽きてしまったようです。
オスワリにもフセにも、初期の頃のキレが全く見られませんし
マテに至っては、完全に集中力がなくなり
キョロキョロしたりボーーーーっとしたり、時には公園の真ん中で寝てしまいます。

とても頭の良い子なので、おばちゃんごときが相手ではつまらないのでしょう。

しかし当初の目標はだいぶ達成されてきています。
どんなに興奮している時でも、「オスワリ!」と言えば、必ず座れるようになりました。
とりあえず座ってもらえれば何とかなります。

またおばちゃんの方も、ぬいちゃんを興奮させない方法がわかってきました。

ぬいちゃんが興奮するのは・・・
体を抑えられるような動作があった時(嫌なこと)、
布類が顔先にちらちらしている時(楽しくて好きなこと)です。
一番典型的なのは、タオルで体を拭く時です。
おばちゃんの腕から逃げようとして暴れ、タオルを咥えようとして暴れ
暴れているうちにテンションがどんどん上昇し、我を忘れてしまうようです。
その時に怒鳴って叱ったり、さらに抑え込もうとすれば益々興奮が高まることもわかりました。

ではどのようにすればよいか?
優しく声をかけながらゆっくり動く。これに尽きます。
「脚を拭くよ〜、いい子だねぇ」「今度はしっぽね、わぁいい子!」という具合に
体や体の一部をつかむ前に、ぬいちゃんにわかるように「つかみますよ」と予告するのです。
面倒くさいようですが、興奮して暴れるととんでもなく面倒くさくなるので
結局その方法が一番近道なのです。
この方法と、それでも興奮しそうになる時にはすかさず「オスワリ!」をさせることで、
日常生活のほとんどのことがスムーズにいくようになりました。

これはしつけ下手、迫力なし、腕力なしのおばちゃんに最適な方法であって
興奮するワンコの扱いに慣れている人や、
叱り方の上手い人ならばもっと良いやり方があると思います。


正直に言えば、おばちゃんはぬいちゃんの興奮についてそんなに困ってはいません。
むしろ内心では、面白い子だなぁと感心しているくらいです。
でも、ぬいちゃんは前途ある若者であり、家族を待つ保護犬ですから
苦手ながら一生懸命トレーニングなどをしております。
まだぬいちゃんは一般家庭で暮らし始めたばかりで、おばちゃんはしつけ下手ですから
そんなに上手くいかないのは当たり前だと思っています。

攻撃的な性質はほんの少しも持ち合わせていない子ですから
お互いの意思がちゃんと伝われば、何も問題は起きないはずです。

ぬいちゃんは頭が良く、愛情深く、とても良い子です♪




2013年05月27日(月) No.314

ホリケン封印か?!


わたしは、ホリケン一級のわたしは
家の裏の砂利、ドッグラン、公園など
これまで様々な場所でベストを尽くしてきました。

わたしはなぜ掘るのか?それはそこに土があるから・・・





わたしはこの間、はじめて花壇を掘りました。
お花を踏み荒らし、球根を吹っ飛ばし、木の根っこを掘り起こす勢いで頑張りました。

そして・・・





これまでも、わたしが掘るとおばちゃんはいつも怒っていました。
けれど今回の怒り方は、これまでとは全然違いました。
尋常でない、つまり異常な、おっそろしい怒り方でした。

訳が分かりません。
家の裏は、まぁまぁしょうがなくて、花壇は絶対にだめとはこれいかに?!
同じ敷地内のことではありませんか?とわたしは抗議しようとしましたが・・・
ふと思い出しました。

花壇を掘ってはいけない!と言われたことはありませんでしたが
花壇に入ってはいけない!!とは何度も言われていたのでした。

花壇に入らずに花壇を掘れば良かったのかもしれません。
後ろ足を踏ん張って掘るスタイルのわたしに、そんなことができるでしょうか?
これは一種のトンチでしょうか?
難しい問題です。


・・・さてこれまで、長々と穴掘りについて書いてきましたが
穴掘りに興味のない方には大変失礼をいたしました。

ホリケン一級であるからと言って、わたしは四六時中掘っている訳ではありません。
そろばん一級の人が、24時間パチパチそろばんを弾いてはいないのと同じです。
わたしは人生のうちのほんのわずかな時を穴掘りに費やしているにすぎません。

わたしは多趣味な方ですから、穴掘りがなくても生きていけます。
ですから、「穴を掘られちゃったら困るわぁ」という心配は無用です。
わたしの魅力は穴掘りだけではありませんから
家族に迎えていただければ、いろいろ楽しんでもらえると思います。

でも日中、何もない時には、わたしはほとんど寝ています。





それではみなさん、おやすみなさい。





2013年05月20日(月) No.313

頑張るホリケン


前回の日記で・・・
「立派なホリケンになるために、今後ますます精進して行こうと思っています。」
と書きましたが、わたしは本当によく頑張っています。

この間、お姉ちゃん(ラブラドール)とお兄ちゃん(Mシュナ)と一緒に「犬走る」に行ったときのことです。

ひとしきり走り回ってウォーミングアップしたら・・・




わたしはもちろん穴を掘ったわけですが、それをみつけたおばちゃんが走ってきて・・・



(蹴られたわけではありません!)

わたしに体当たりしました。
ふっとばされたわたしは、すぐに立ち上がり、穴を掘るべく立ち向かいました。
「どのような障害にもけっしてめげない」の精神です。

今度はおばちゃんだけでなく、お姉ちゃんやお兄ちゃんまで一緒になって・・・




わたしの穴掘りを妨害したのです!
それでもわたしは負けません。
誰が何と言おうと、わたしはホリケンのプライドをかけて、掘って掘って掘りまくるのです。

でも・・・



さすがに抱き上げられては、手も足もでません。
・・・無念です。



※掘った穴は、あとでおばちゃんがせっせと埋め戻していました。
2013年05月13日(月) No.312