お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

良い季節です。


僕・・・




お天気がいい日は洗濯物と一緒に干されてるんだよ。




僕、お外は大好きだけど一人じゃいやなんだ。さみしいからね。

だからお姉ちゃんに付き添ってもらったり・・・




お兄ちゃんに付きあってもらってる。




春のお花の香りをかぎながら、僕はクークー寝ちゃうんだ。





****預かりおばちゃんより****

術後2週間がたちましたが、くま君はまだギプスをしているので
手術したところがどうなっているのかはわかりません。
くま君自身はいたって元気で、良く食べ良く寝て良く出しています。

術後10日間くらいは寝てばかりで、安静を保つことはさほど大変ではありませんでした。
やはり脚が痛かったのか、体調がよくなかったのか、グッタリしていたのかもしれません。
術後12,3日目辺りから、急に元気になってきて、フリーにすると
ちょこちょこと家の中を歩き回り、ソファに飛び乗り、おばちゃんに飛びつき・・・
脚がギプスで固められているとは思えないような動きをするようになりました。

サークルの中にいるのも飽きたらしく、おばちゃんの姿が見えなくなると
「うぅぅぅんゆゆゆ〜んうぃぃぃぃ〜いやっ」という感じに、母音と「や行」を駆使して
せつない気持ちをアピールするようになりました。
また手持ちぶさたとかゆみのためか、ギプスを巻いた包帯をガジガジ、
腿のギプスが食い込んでいる所をガジガジと噛むようになってきました。

まだ10日ほどはギプスは取れません。
安静拒否&ガジガジとの闘いです。
おばちゃん、負けてられません。

一番有効な戦法は「抱っこ」です。
抱っこされれば大満足で、クネクネしてから寝てしまうくま君なのです。

おばちゃんも24時間抱っこして生活・・・・していたいんだけどね。
2012年04月28日(土) No.237

僕、頑張ってるよ!


僕は後右脚をたくさん使うことができないんだ。


すっごく簡単にいっちゃうと、膝のお皿がはずれてるから
歩きづらかったり、痛くなったりすることがあるんだ。

僕は多分、生まれた時からこういう脚をしていたんだと思う。
だからこういうもんだと思って、不便さについて深く考えたことはないよ。

でもお散歩がたくさんできなかったり(今はまだしたくもないけど)
お友達とピョンピョン飛んで跳ねて遊べなかったり
一日の終わりには痛くなった脚をかばって
さらに歩きにくくなったりするのはちょっと辛いな。

そんな僕のために、ぺろどっぐずほーむの人たちがいろいろ考えてくれたんだ。

そんで、今は・・・


こんなことになってるんだよ。

どうやらシュジュツってことをしたらしいんだけど
僕には何が起こったのかさっぱりわからないよ。
ここん家のおばちゃんに病院に連れて行かれて
「頑張ってね!」って言われて置いていかれて
あれれれ〜?と思っているうちに眠くなって
目が覚めたらこんなことになってた。
脚がギュゥギュゥ縛られてて全然動かないんだ。まいったね。

でも僕は男の子だからね。
まいったって、泣いたりしないよ。
ただ・・・



空を見上げて、そっとため息をつくだけ。
大きな試練を柔らかく受け入れた僕に、おばちゃんは感動しているらしい。

この後、脚がばっちり良くなるかどうかはまだわからないけど
僕は痛いのが無くなればいいと思う。
「それは大丈夫なんじゃないかなぁ」っておばちゃんは言ってるよ。

シュジュツのあとが良くなるまで、あんまり動いちゃいけないんだって。
だから僕は一日のほとんどを・・・


こうしてサークルに入って過ごしているよ。
お天気がいい時はお外のテラスに出してもらったり
夕方はキッチンの横でお料理するのを見ていたり
夜はみんなと一緒にテレビを見たりしてるけど
いつでもサークルの中だからね。
つまんないったらないよ!

早く自由に歩き回りたいなぁ。


僕のシュジュツのために、みなさんがぺろどっぐずほーむに
送ってくれたご寄付も使ったんだって。
会ったこともない人が、家族のいない僕たちを応援してくれているなんて
本当にすごくありがたいと思う。

僕、頑張ってるよ!
みなさん、どうもありがとうございました!!!



****預かりおばちゃんより****

くま君は4月11日に膝蓋骨脱臼を矯正する手術を受けました。
麻酔のリスクや、必ず治るという保障がないことや、くま君の将来について
スタッフ間で議論を交わし、獣医師にも相談して決めました。

術後2〜3週間はギプス様のもので固定し、患部の回復を待ちます。
手術は成功しましたが、それで骨が正常な位置に定着するかどうか
また3本脚で歩いていたくま君が、うまく4本脚で歩けるようになるのかは
まだわかりません。今後の様子もこの日記でお伝えしていきます。

くま君は脚がドえらいことになっていても、術前と全く変わらず
柔らかく優しくお茶目で素直ないい子です。


くま君の脚について相談に乗ってくださった方々、
いつも保護犬に理解を示してくださる動物病院の先生方、
そして保護犬を暖かく見守ってくださっている方々、
ご寄付を送ってくださった方々、すべての方に
深く感謝し、お礼申し上げます。


膝蓋骨脱臼についての説明を添付します。
下線部はくま君に該当するものです。



膝にある、いわゆる「お皿の骨」が大腿骨の溝から外れてしまう疾患で
犬では比較的多い整形外科疾患の一つ。
先天性のものと外傷性のものに分類され、犬では圧倒的に先天性膝蓋骨脱臼の方が多い傾向にある。
先天性ではすでに胎仔の時から膝蓋骨が脱臼していることがあり
その原因は不明だが、遺伝の関与が推測されている。
現在は大腿四頭筋の緊張性の不均衡、膝蓋骨周囲の関節包や支帯の緩み
滑車溝と呼ばれる膝蓋骨が収まるための溝の深さ、下腿骨の回転などが
原因として考えられているが、結論は出ていない。

一般的に小型犬では膝蓋骨の内方脱臼、大型犬では外方脱臼が多い傾向にある。
膝蓋骨が不安定な場合には内側にも外側にも脱臼することがある。

無症状の症例から常に痛みがあり明らかな歩行異常が認められる症例まで
脱臼の程度によって症状は様々で、後足を拭いたり屈伸したときに
「パキッパキッ」とした感覚が手に触れることで飼い主が疾患に気づくこともある。
膝蓋骨の脱臼を自分自身で整復可能な犬は、後足を後に伸ばして整復する。
常に痛みのある症例では、病側の脚への体重負担が弱くなったり
常に脚をあげてしまう場合もある。
脱臼の重度の症例では足が曲がって伸びなくなり常に腰を落とすようにして歩行する。


膝蓋骨脱臼は以下の1〜4のグレードに分類される。
*グレード1
触診時に容易に脱臼し自然に元に戻る程度
*グレード2
屈伸時に膝蓋骨がはずれたり入ったりする程度で
関節軟骨がこすれるため、臨床症状が最もよく認められる。
*グレード3,4
常に脱臼していて、この段階になると単純X線検査で、膝蓋骨の脱臼、
内反膝、頚骨の内旋といった変化が認められる。


治療方針は、成長期と成長後で大きく異なる。
成長期にグレード3以上の膝蓋骨脱臼を発症した時には
脚が変形する前の出来るだけ早期の手術が推奨される。
グレード2以下の比較的症状が軽度の症例では鎮痛剤の投与のみで症状が軽快する。
しかし脱臼が認められなくなっても治った訳ではないので、飼い主が不安を感じたり
鎮痛剤による治療をくり返す症例では手術を行う方が良い場合もある。
成長後に脱臼と診断された場合でも、症状が全く認められない場合には
いかなるグレードであっても多くは手術の必要はない。
しかし鎮痛剤による治療を常に、または頻繁に必要としたり、
膝関節内の靭帯を損傷してしまった時には手術による治療が奨励される。

手術には多くの方法がある。
膝蓋骨が納まる滑車溝の深さが浅い時には溝を深くする処置をする。
膝蓋骨周囲の関節包や支帯を切除したり縫い縮めたりする。
下腿骨の回転が著しい時は、頚骨の一部を靭帯ごと移動させて
機能軸を真っ直ぐにする。
グレードによってこれらの手術を組み合わせて治療を行う。


長い長い文におつきあいいただきまして、ありがとうございました。
2012年04月18日(水) No.236

くま吉さんいろいろ勉強中


おばちゃん:んんっ?! こ、これは・・・




おばちゃん:くま君、これは何かね?どういうことかね!

                   え?




おばちゃん:だ・か・ら!これは何かね?ボロボロになっているじゃないか!

                   これっ?これはおててでしょ♪カプっ♪




おばちゃん:こらっ!痛いよ!けっこう痛いよ!甘噛みだろうけど甘くないよっ!
            

      

                            ひえぇ〜〜〜





【以上の状況で、くま吉さんが学ばなくてはいけないこと】

その1、 おもちゃ以外のものは噛んでボロボロにしてはいけない。
その2、 いくら好意的であっても、人の手を噛んではいけない。
その3、 叱られて逃げない。


経験不足でまだ幼いくま君には、知らないことが多くあります。
先住犬の様子を見たり、おばちゃんに叱られたりしながら
立派な家庭犬を目指して勉強しているところです。
くま君はとても素直で従順なので、将来とっても有望な少年です。



先日、人の手を甘噛みすることを矯正するため、わざと手を出して
噛んだら「ダメ!」と叱ることを何度かくり返していました。
すると・・・
くま君はおばちゃんの指をチュッチュと吸い始めました。
幼いとは言え、もう離乳してからずいぶん経つとは思うんですけど・・・

くま君、可愛過ぎます♪
可愛過ぎて、勉強がはかどりません。もう大変です。可愛くて。


次回、くま吉君について重大なお知らせがあります。
(悪いお知らせではありません!)




2012年04月13日(金) No.235

まいっちゃうことないのに。


お外にいる時の僕は・・・




しっぽはタラ〜ンでおめめはクリクリ。
そして耳アンテナをピンピンに立ててるんだよ。





心臓はもうバクバク!

たいていのワンコは公園の隅っこの方から順番に
丁寧にクンクンしながら進んでいくらしいんだけど
僕はもう思考能力ってやつが働かなくなっちゃってるから
めったやたらにクンクンしたりキョロキョロしたりオロオロしたりして
そのうち・・・





途方にくれて軽く放心状態だよ。
まいっちゃったね、って感じ。


でもお家のすぐ隣の公園なら、けっこうのびのび歩けるようになったけどね。
2012年04月08日(日) No.234

お散歩修行の前に


僕、お外は好きじゃないんだ。
だから玄関ではいつもグズグズしちゃうんだよ。




玄関を出ても・・・




ふーっとため息ついちゃったりして。
そして・・・




隙あらば帰ろうとするんだよ。
それでもなんとか頑張って、お家のすぐ隣の公園にいったら・・・




へっぴり腰の抜き足差し足って感じで、そろそろと歩き回ってるんだ。

お外には興味をひかれるようなものがなくもないんだけど
とにかく僕は車ってやつが苦手なんだ。
大きくて早くてうるさくて、得体が知れないからね。

他のワンコたちが平気な顔してるのが信じられないよ。



***預かりおばちゃんより***

くま吉君はどうやら今までほとんど外に出たことがないようです。
後足にパテラがあるので、たくさん歩くことは控えていますが
お外やお散歩の楽しみをぜひ知ってもらいたいと思っています。
お散歩マナーの前に、まずはお外に慣れることから始めています。
2012年04月01日(日) No.233