お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

ぬいちゃんとのお散歩注意点


わたしはお散歩が好きです。
たいていおばちゃんと同じ方を向き、同じ速さでテクテクモクモクと歩きます。
でもたまに、ごくごくたま〜に・・・



自己主張してみたりします。
わたしの主張はいつもあっさり却下されますが、わたしは気持ちの切り替えは早い方なので
またテクテクモクモク歩きます。
正直に言えば、別にどっちに歩いたってわたしは楽しいのです。

ちなみに気になるニオイを見つけた時には、自己を主張することもなく
わたし自身まるで無意識かのようにグイィィっとニオイに向ってまっしぐらですから
リードを持っている人は気をつけなくてはいけません。
わたしの意思とはまるで無関係のような気がしているので、まるで他人事のように言ってみました。

公園などでの自由行動では・・・



ずーっとクンクンクンクンしています。
わたしは一か所を念入りに嗅ぎたい方なのに、お姉ちゃん(ラブラドール)にいつも「早くしてよ!」と急かされます。
馬鹿力のお姉ちゃんがグイグイ引っ張るので、わたしは中途半端な嗅ぎ方しかできません。
不満です。

でも、お姉ちゃんと共通の趣味もあります。それは・・・



青物を食することです。
ワンコはお腹の調子が悪い時に草を食べると言われていますが
わたしはお腹の調子が良くても、けっこうよく食べます。
なぜなら・・・



いつも何となく小腹が空いているような気がしているからです。
この食べ歩きの趣味はたいていおばちゃんに邪魔されて、心行くまで、という訳にはいきません。
不満です。

最後に、わたしの排泄(大)について・・・
わたしはよほど切羽詰った時以外は、土や草や枯葉などがあるところでウンチをすると決めています。
ちなみにオシッコはどこでもします。
そしてこれまで何度も申し上げてきたように、わたしに排泄後の「蹴り上げ」は欠かせないものです。
蹴り上げるものがあるからそこで排泄するのか?
そこで排泄するから蹴り上げるのか?
難しい問題です。

解けない問題はさておき。
ウンチを拾う人が注意しなくてはいけないことがあります。
排泄後にすぐにそのまま拾おうとすると、土を被ることになります。
最悪の場合にはウンチを被ることもあり得るでしょう。
だからと言って、わたしが蹴り上げを終えるまで待っていたら、ウンチははるか後方に飛んでしまっています。

ではどのようにすればいいのか?
わたしの排泄が終わったあと、わたしのお尻をちょんちょんとつつくのです。
するとスッキリ爽快になってちょっとハイなわたしはびょ〜〜んと跳びます。
そして着地点で蹴り上げをするのが常です。
おばちゃんなどはもう心得たもので、足先でちょんとわたしをつついてすばやくウンチを拾っています。

ワンコが排泄後に蹴り上げをするのは、「自分のニオイをまき散らし、存在をアピールする」という説と
まったく逆に「土をかぶせてニオイを隠し、存在を知らせないようにする」という説があるようです。
わたしの堂々として派手な蹴り上げを見て、おばちゃんは前者ではないかと分析しているようです。
どちらにしても、わたしの場合はニオイとは別の場所で蹴り上げているので意味がありません。
不満です。
2014年01月29日(水) No.362

強い子偉い子賢い子


わたしは強い子なのだそうです。
おばちゃんが言うには、本当に強い子とは自分の苦手を苦労して克服する子なのだそうです。



わたしはガサツな暴れん坊のこの黒いお姉ちゃんが最初は苦手でしたが、今では・・・



こんなにくっついていもへっちゃらです。
背中向きはもちろんのこと・・・



お顔がこんなに近くっても平気になりました。
さらにワンコにとってはけっこう敏感なところである・・・



前脚をくっつけていることも大丈夫になりました。
やっぱりわたしは強い子です。

しかし・・・
このお姉ちゃんは態度はガサツで、さらに周りを見ていない自己中心的な性格をしていますが
わたしに本気で怒ったことは一度もありません。
根は優しいのんきでとぼけたお姉ちゃんです。
わたしはお姉ちゃんをよく観察し、少しずつ近づき、慣れて、苦手を克服したのです。

それから・・・
わたしはお散歩中に出会う敵意のあるワンコに対しては、近づかないように気を付けています。
挑発したり張りあったりせずに、見ざる聞かざる言わざるの3猿を決め込んで
前方だけを見つめタタタタターっと足早に通り過ぎることにしています。
おばちゃんは偉い偉いと褒めてくれました。
おばちゃんだけじゃありません、誰だか偉い人も言っているそうです。
「君子危うきに近寄らず」って。
わたしはけっこう君子なのです。

ところで君子ってなんですか?



2014年01月26日(日) No.361

ぬいちゃんの変化


去年の3月、この変なお家に来たばかりの頃のわたしは・・・



(怒って歯をむいてるのではなく、 乾いた歯に上顎がひっついている)

よくこんなお顔をしていました。
おばちゃんは「ぬいちゃんは面白い子だねぇ」と喜んでいましたが
わたしは別に笑わせようと思ってこんなお顔をしていた訳ではありません。
緊張して喉がカラカラになって、歯が乾いていたからこんなことになっていたのだと思います。
もうこんなお顔になることは全くありません。

わたしは慣れない環境に怯えて、鳴いたり騒いだりすることはありませんでした。
でも鳴いたり騒いだりしなかっただけで、わたしは緊張し、怯えていました。


(お花見に行った時のもの)

わたしの顔がもともとのんきな風に造られているためか、
わたしが辛抱強く怯えを堪え、一生懸命この家に馴染もうと努力していたためか
うっかり者のおばちゃんはわたしの緊張や怯えに気づいてくれませんでした。
最近になって「あの頃のぬいちゃんはすごく頑張っていたんだねぇ」としみじみ言っています。
気付くのが遅すぎます。

そうはいっても、あの頃のわたしと今のわたしが大きく変わったわけではありません。
心もちは変わりましたが、やっていることはあんまり変わりません。
いつも明るく前向きなご機嫌さん。でもけっこうマイペース。
そして普段は謙虚なわたしですが、なぜか相変わらず・・・




おしっこの時には足を上げていますし、その後には・・・



土をバッババッバと蹴り上げて、スッキリ爽快になっています。



****預かりおばちゃんより****

ぬいちゃんがわが家に来て10か月がたちました。
保護当初から、人に対しては物おじせず、大らかで甘えん坊でした。
一般家庭の生活習慣について知らないことはたくさんありましたが
問題行動と言えるようなものは普段は何もありませんでした。

吠えたり鼻をならして不安や要求を訴えることがなかったので
少々緊張はしていても、新しい環境に順応しているのだと思い込んでいました。
お互いにこれは楽でいい!と喜んでいましが、「楽」だったのはおばちゃんだけで
ぬいちゃんはかなり苦労していたのではないかと今では思います。

まず何よりも、先住犬・大(ラブラドール)が怖かったのではないかと思います。
散歩中に外で会う犬に対しては、特に怯えるような様子は見せませんが
逃げ場のない狭い室内で、大型犬と過ごさなくてはいけない状態は
ぬいちゃんにはとてもストレスが大きかったのだと思います。

保護当時、一つだけ困った点は「興奮すると我を忘れて暴れる」でしたが
あれはぬいちゃんが「我慢の限界」を超えた時だったのではないかと思います。
たいていは体を押さえつけられるような状況の時に暴れていました。
口は半開きで目は吊り上がり、体をグネグネさせながら跳びかかってくるようなことは、もう全くありません。
遊んでいる時に興奮して似たような状態になることはあっても、顔つきが全然違います。

例えば・・・
お散歩の後、玄関で脚を拭く時にぬいちゃんはいつも大暴れしていました。
わが家の玄関は狭く、そこにおばちゃんがしゃがみ、犬が3頭ひしめき合うような状態で
脚を掴まれることに危機を感じていたのだろうと思います。
今では先住犬と体を密着させながら、4本の脚を順番にひょいひょいっと上げて足拭きに協力してくれます。

振り返ってみて・・・
おそらく半年間くらいは先住犬に対して恐怖と危機を感じていたのではないかと思います。
今でも仲良く遊ぶというようなことはありません。
そしていまだに些細なことについても上下関係をきっちり守ってくれています。
でも先住犬が何をしていてもどこにいても、怯えている様子はありません。

ずい分遅すぎましたが、ぬいちゃんの先住犬に対しての気持ちの変化は
ある程度客観的に眺め、分析できたように思います。
しかし人に対しての変化は、客観的になりきれずまだよくわかりません。
ぬいちゃんはもともと甘えん坊でしたし、老若男女こだわりなく人が好きでした。
しかし今は、預かり家族とそれ以外の人への接し方は明らかに違います。
特におばちゃんへのあけっぴろげで必死な愛情表現は最初の頃には見られなかったものです。

ぬいちゃんが新しいお家に行った時、また初めからやり直しということはないと思います。
一般家庭での生活を知りましたし、大きな黒い犬への恐怖に打ち勝ったという自信もついたでしょう。
どの辺りから仕切り直すのかわかりませんが、ぬいちゃんにはおばちゃんもまだ知らない
順応し、成長する可能性がまだまだあるように思います。

これまでも面白い子でしたが、これからもますます楽しみな面白い子です。









2014年01月22日(水) No.360

ぬいちゃん、やっちまいました。


1度目は、お姉ちゃん(人間)が第一発見者でした。
わたしとお姉ちゃんはとても仲良しなので、見逃してもらえるかなと思ったのですが
お姉ちゃんはすぐにおばちゃんに言いつけました。

2度目は、おじちゃんが第一発見者でした。
おじちゃんはワァワァ騒いで、すぐにおばちゃんを呼び立てました。

1度目も2度目もおばちゃんは「犯人はほぼ確定されているのに現行犯逮捕できなかった…」と悔しがっていました。

そして3度目・・・



ついにおばちゃんに見られちゃいました。
わたしがゴミ箱をひっくり返して漁っているところを。
その時、おばちゃんの髪の毛は天をついていました・・・




わたしはすぐにつかまって、首根っこを掴まれてゴミの上に押し付けられ、めちゃくちゃ叱られました。
怖かったです。
ゴミ箱漁りはもうやらないでおこうと心に決めました。

決めはしましたが、わたしは忘れっぽい方ですし、誘惑に弱いところもあったりするので
生涯ずっと、絶対に漁らないとは言い切れません。


※写真は初犯の時のものです。
 たまたまのことだと思い、おばちゃんにもまだ写真を撮っている余裕がありました。



****預かりおばちゃんより****

ぬいちゃんがわが家に来て10か月がたちました。
穴掘りとスリッパ破壊はしましたが、これは本犬にとって
いたずらという認識はなかったのではないかと思います。
やって良いことと悪いこととの区別がつけば、やりたくても自分を抑えることができる子です。

・・・食べ物に関することを除けば。
これまでゴミ箱に特に関心を示したことはなかったのですが、
ある時ふと「この中によさげなものがありそうだ」と気づいたのでしょう。
立て続けに3回、ゴミ箱をひっくり返して中身を漁りました。

3度目にはおばちゃんが現行犯でつかまえて、かなり厳しく叱りましたが
それからも時々ゴミ箱に吸い寄せられるようにフラフラと近づき、クンクンしています。
そんな時に「だめよ!」と声をかけると、ヤバイヤバイというような顔をしてオスワリします。
悪いことをしようとしているとちゃんと認識しているようです。
全く信用できません。
最近は外出時にはゴミ箱をかなり高い位置に避難させています。

ちなみに先住犬(ラブラドール)は食べ物に関しては信用ゼロどころかマイナスなので
室内のゴミ箱にはワンコにとって本当に魅力的なもの(残飯など)や危険なもの(骨や薬など)は捨てていません。
食べ物をくるんでいたラップ、野菜の皮などの生ごみが入っているだけです。
だからぬいちゃんがゴミ箱をひっくり返していた時も、びっくりはしましたが
「なんか食べちゃったかも?!」という心配はありませんでした。
先住犬のおかげです・・・。

※ぬいちゃんには異物食い(食べ物以外の物、トイレシートやおもちゃなどを食べる)の癖はありません。
2014年01月16日(木) No.359

きれい好きなぬいちゃん


わたしはちょっと前までお腹の調子が悪く、2日間くらいオエェっとなってしまっていました。
寒かったからかもしれません。他には特に思い当たるような原因はありませんでした。

ワンコとはよく吐くものらしく、おばちゃんはあまり心配してくれませんでしたが
わたしはオエェっとしてしまったということにショックを受け、かなり落ち込んでしまいました。
なぜならわたしはとてもきれい好きだからです。
もちろんこれまでトイレの失敗など一度もありません。

だからオエェっとした時には、戸惑い、立ち尽くしてしまいました。
そしておばちゃんが後始末をしている間はずっと
そばに座って首をうなだれ「大変申し訳ないです」というのを表していました。
おばちゃんは「なんてことないじゃん!」と励ましてくれましたが
申し訳なく恥ずかしく居たたまれなかったので
その日は一日、おばちゃんから離れて1人でひっそりと座っていました。

しかし今はもう元気ですから、心配しないでくださいね。

わたしはとっても元気ですが、寝てばかりいます。
寝ても寝ても眠れてしまうのはなぜなのでしょうか?




最近はもっぱらソファがわたしのベッドです。




ソファはみんなのベッドです。



寝ても寝ても眠いのは、お姉ちゃんとお兄ちゃんも同じなようです。
みんなでくっついて眠るのは、暖かくてとても良いものです。



<お・ま・け>
ぬいちゃんは目が覚めている時には、たいていおばちゃんの側にくっついています。
おばちゃんには家事という大事な任務があり、ぬいちゃんが足もとにいると任務が遂行できないことがあります。
だからしょっちゅう「どいて!」と言っています。

先住犬・大(ラブ)はこのコマンド(?)を正しく理解し、おばちゃんの真ん前からちょっと横に移動します。

ぬいちゃんに「どいて!」と言うと・・・



背中を向けます。
どうも「どいて」を、「あっち向いて」または「こっち見ないで」と間違えて覚えてしまったようです。
これは・・・かなりかわいいです。
しかし・・・かなり邪魔です(笑)。

ちなみに先住犬・小(Mシュナ)はこのコマンドを知りません。
「どいて」と言うより、ひょいっとまたいでしまった方が簡単だからです。
ぬいちゃんはひょいっとまたぐには大きすぎます。
やはり「どいて」を正しく覚えてもらおうと思います。
2014年01月13日(月) No.358

2014年もよろしくお願いいたします!


みなさま、あけましておめでとうございます。

わたしは今年もいろいろ頑張ろうと思っています。
食べたり飲んだり寝たり遊んだり、いろいろ頑張ろうと思っていますが
優しい家族を探すため、何よりもお散歩を頑張ろうと思います。


さてちょっと前、去年の暮れのことです。
おばちゃんが大騒ぎして「大掃除」というものをしていた時のお話をします。

わたしはお掃除には全く興味はありませんが、
お掃除道具には惹かれるものがあるなぁと常々思っていました。

まずは雑巾。これは文句なく素晴らしいおもちゃです。
そしてホコリを取るためのフワフワがついた棒。これもなかなか素晴らしいです。
他にも濡れたティッシュがどんどん出てくる筒とか、両端にブラシがついた大小の棒など
おばちゃんは次から次へと魅力的なおもちゃを出してきてわたしを誘惑しました。

・・・と思ったのはわたしの勘違いで、どうやらお掃除道具はおもちゃではなく
文字通りお掃除をするための道具だそうです。
だから遊んではいけないんだそうです。

おばちゃんは「どいて!」だの「返せ!」だの「こら〜!」だのと怒鳴って、
お掃除の間、わたしに辛く当たりました。
わたしはちょっと落ち込んでしまいました。

そうしたら、反省したおばちゃんがスペシャルなおもちゃをくれました。
「これを持ってあっちで遊んでいなさい」って言って、ポーンとくれました。




犬の形をしたタオルでできたぬいぐるみです。
これはわたしの心を一瞬で虜にしました。




わたしは大フィーバーしました。
おばちゃんの言うとおり、あっちにも行きましたが、こっちにも来て、そっちにも跳んで、狭い家の中で大フィーバーでした。





ボーっと座っているお姉ちゃんのところにも行ってしまいました。





無我夢中になってわたしは周りを見ていなかったのでしょう、お姉ちゃんに体当たりしてしまいました。
わたしはこの後、お姉ちゃんにすごく叱られました。

今年もいろいろ頑張ろうと思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。


2014年01月08日(水) No.357