お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

善吉くん、思春期に突入!


僕は毎日、おばちゃんの後を追っかけてるんだよ。

僕は追っかけるだけじゃなく、おばちゃんのお手伝いを頑張る気満々で
雑巾を咥えたり、スリッパを破いたり、お洋服を引っ張ったりするから
「善吉くんはここで待ってて!」と言われることも多いんだ。

そういう時には・・・




おとなしくフセして待つんだ。
じーっと待つんだ。



僕、偉い子でしょ。



****預かりおばちゃんより****

そろそろ1歳になろうかという善吉くんは、どうやら思春期に突入したようです。
穏やかでお茶目で甘えん坊という基本的な性質は変わりませんが
大型和犬♂本来の性質が、ジワジワと出てきています。

まず先住犬との関係、または先住犬との扱われ方の差にたまに疑問や不満を持つようになりました。
(僕を一番優先にしてもらいたい、おばちゃんを独占したい、というような感じ)
またおばちゃんに対して、ごくたまにほんの少し反抗的な様子を見せるようにもなりました。
そして散歩で出会うおよその犬に対して、ちょっと注意が必要になってきました。
相手が友好的な場合には全く問題がありませんし、
挑戦的であっても善吉くんより小さく弱い犬の場合には、相手にしないので問題ありません。
大きさや力が互角、またはそれに近い場合にだけ「受け立つ!」という態度を見せる様になりました。
普段のフニャフニャ甘えん坊の善吉くんからは想像できないほど、低く大きな唸り声を出します。
もしケンカになってしまったら、おばちゃんの腕力では止めることが出来ないでしょうし
「ちょっと血が出ちゃった」では済まされない大事になりかねませんから
ケンカにならないように気を付ける、つまり危うい時には近寄らせないことが一番です。

いつどんな時にも、どんな人にもどんな犬にも優しく穏やかに接することができれば、
飼い主としては誇らしく、また付き合いも広がってワンコライフを何倍も楽しめるでしょう。
しかしその犬が持った本来の性質を曲げてたくさんの我慢させることは、おばちゃんはあまりしたくありません。
その犬の性質を尊重しつつ、しかしそうは言っても人間社会で暮らすのですから多くの譲歩を求めつつ
飼い主家族と愛犬が幸せに楽しく暮らせればよいのではないかと考えています。

善吉くんを連れてどこへでも行き、ワンコ友だちと集まってワイワイ楽しく盛り上がるということは
絶対に出来ないということはありませんが、相当なトレーニングと深い信頼関係が必要になってくるでしょう。
善吉くんと向き合って暮らすだけでも十分楽しいワンコライフを送ることが出来ます。
しかしそれにも大型犬である善吉くんには主従関係を確認させるためのトレーニングと
これは小型犬でも当たり前のことですが、信頼関係は欠かせません。
信頼関係を気付くためには、犬が求める最低条件は満たしてあげなくてはいけません。
適切な環境、適切な健康管理(食事と運動)、そして十分な愛情。
たったこれだけのことで、双方楽しく幸せに暮らせるはずです。

善吉くんには手をかけるに値する、大きな魅力があります。



健康管理と気分転換と信頼関係のために毎日せっせと歩いて、
実はおばちゃんは相当お疲れで、毎日お布団にバタンキューですが
それでも毎日とっても楽しく充実しています。



2014年12月31日(水) No.448