お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

きょわぁぁぁんって泣くのよ。


わたしは誰も見ていなくてもモクモクとがんばる子なのよ。

ここのお家に来て最初の日の夜
わたしはケージの中で丸くなって静かに寝たのよ。
淋しい気持ちはあったけど、そばにいてよ!って呼びたい人は
誰も思い当たらなかったの。
だから少しだけヒュンヒュンって鼻を鳴らして、その後は寝ちゃったの。

でもね、2日目の夜はちょっと泣いちゃったの。
あの日はおばちゃんと散歩に行ったりして楽しかったから
夜もずっと一緒にいたいと思ったのよ。
だからおばちゃんが電気を消してお2階に行っちゃった後
しばらくじっと考えて、それから私は「呼んでみよう」って思ったの。

それで「きゅぅぅぅん、きょわぁぁぁん、あおぉぉぉん」って
わたしは途切れ途切れに30分くらい泣いてたんだけど
おじちゃんに「うるさいっ」って1回だけどなられちゃったの。

だから「きゅーーーーん」って泣いたのを最後にして静かにしたのよ。


でも、わたしはそれからも寝なかったの!

1人では淋し過ぎます、っていうことを表現するために
ケージの上にかけてあった布を地道に引っ張って細かく噛み千切ったり
運よく落ちてきたリードも分解したの。
敷いてあったお布団なんかはもちろんぐちゃぐちゃにしたわ。

朝、おばちゃんはケージを見て「ヤバイっ!」ってちょっと跳んでたわ。
その後、大騒ぎで布とかリードを繋ぎ合わせてたけど特に怒られなかったの。
わたしがやったってわかってないのかしら?
私の思いはちゃんと通じてるのかしら?




***預かりおばちゃんより***
りんごちゃんは、たった1度だけ「うるさい」と
どなったら、すぐに静かになったので
モクモクと破壊行為をしているなどとは思いもよらず
てっきり寝たのだと思ってしまいました。

布類やリードをパズルのように復元したところ
すべてのパーツが揃ったので、破壊しただけで
食べてはいませんでした。
布類でも胃や腸に詰まってしまうと開腹手術ということに
なりかねませんから、本当に肝を冷やしました。
この後、ケージの中から外の物を引っ張れないようにしました。

夜は今でもたまに鳴きます。
大きな声でワンワンというようなことはなく
高く細く「きょわぁぁぁ〜ん」と鳴(泣)きます。
この声は実にせつなくて、本当はりんごちゃんの所へ飛んで行きたいのを堪え
2階から「こらっ」と言うと、さらに「きょわっきょわっ」と鳴きます。
これはおばちゃんに甘えています。
おじちゃんが「ごるぁ〜」と言うと、ピタリと止まります。
おじちゃんに怒られると納得して、スヤスヤ眠れるようです。

ちなみに1階の同じ部屋には先住犬が2匹寝ています。



こちらにも、りんごちゃんいます。
2010年03月26日(金) No.90