お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

抱っこ


こんにちわ〜〜ん♪



さかさまにて失礼いたしました。
さらにおばちゃんの見苦しい脚をお目にかけ、大変申し訳ありませんでした。


わたしは最近しょっちゅうおばちゃんにつかまって
抱っこされたりひっくり返されたりしています。

わたしは、体を押さえつけられるのが好きじゃありません。
いつでものびのび自由でいたいと思っています。
抱っこされたりひっくり返されたりするのは屈辱的な感じもして
わたし的には、そういうことは絶対にNG!でした。

だから初めのうちは、抱っこされると全力で暴れて逃れようとしました。
おばちゃんの顎に思いっきり頭突きをくらわせ、3日間くらい顎の合わせを狂わせたり
腕を振り回して、おばちゃんの体中に見事なみみず腫れをこしらえたりしました。
と言っても、別にわざとやったわけではありません。
必死で逃げようとしているうちに、そんなことになっていただけで
攻撃的になって噛もうとしたことは一度もありません。
逃げようとして暴れただけです。

でもおばちゃんのホールドは強力で、わたしは逃げられたことがありません。
わたしはもうあきらめて、おとなしくホールドされることにしました。

すると、わたしはあることに気が付いたのです・・・




なんというか、がっちりホールドされるのも良い経験になるというか
抱っこされるのも悪くないというか、けっこう良いというか・・・
まぁ、つまり、抱っこがそんなに嫌いでもなくなったのです。
たまにはおばちゃんの腕の中でぐっすり寝てしまうこともあります。

おばちゃんは、服従心だの上位性だのと何やら抱っこの理屈をこねていましたが
要するにわたしが好きで、わたしを抱っこしたくてたまらないのだと思います。
それが証拠に、抱っこしている時のおばちゃんはとても幸せそうな顔をしています。



****預かりおばちゃんより****

ぬいちゃんは体を押さえつけられることを好まないため
体を拭く時やレインコートを着せる時に難儀しました。
また、おばちゃんを敬うというような気持がずい分足りないようなので
抱っこすることでそれらの改善を試みようと、基本トレーニングと並行して
「暇な時につかまえて抱っこ作戦」を実行しています。

最初は大暴れでした。けっこう痛い目にあいました。

しかし今では、つかまえられる時にちょっと腰を引いて抵抗する素振りをみせるだけで
抱っこされてしまえば、しっぽを振っておばちゃんの顔をペロペロ舐めたり
ちょっと高い位置からの景色をキョロキョロ眺めたり
時には白目になって熟睡することもあります。
膝の上で落ち着いて過ごすことができるようになりました。
体を抑えられることにもだいぶ抵抗感が少なくなってきたような気がします。

しかしおばちゃんを敬う気持ちはちっとも芽生えて来ていないようですけど・・・。




2013年07月05日(金) No.321

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