お泊りWANKO  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

うりちゃんの声


わたしはど〜こだ?



ここ!ここ、ここ!!



わたしは落ち葉と同じ素敵な茶色い女の子♪
わたしは落ち葉を蹴散らして走る走る〜♪



今日はわたしの声について、おばちゃんがお話しするそうです。
ちょっと聞いてください。



****預かりおばちゃんより****

うりちゃんはほとんど声が出ません。強いて文字表記をするならば
普通の犬が「ワンワン」と鳴くとすれば、うりちゃんは「ヒュンヒュン」です。
「ヤンヤン」くらいの声になることがたまにあります。
あとは喉を「ヒャァヒャァ」、「ヒュゥヒュゥ」、「ヒーヒー」と
多彩に鳴らしていろいろな気持ちを表現しています。

言いたいことは「わたしもお散歩に行きたい」「ケージから出して」
「ご飯、嬉しい!」「おはよう!」「なんかつまんない」
あとは「兄ちゃん、やるのかっ?!」「姉ちゃん、許さん!!」などで
様子を見ていれば、だいたい想像できます。
音量は普通の人の話し声くらいです。

迷い犬のうりちゃんの過去がどういったものだったのかはわかりませんが、
通常の犬の鳴き声とは程遠いので、おそらく声帯を切られているのではないかと思います。
そして声帯を切られる前は、盛大にギャンギャン鳴いていたのではないかなぁと想像しています。


声帯除去手術が健康に及ぼすリスクは多々あるようです。
手術時の麻酔のリスクはもちろんのこと、
喉周辺にはたくさんの神経があり、それを傷つけてしまうリスク。
術後に嚥下困難になったり、呼吸困難になったりするケースもあるようです。
※「犬、声帯除去」と検索するとたくさんヒットしますので、気になる方は調べてみてください。

現在、うりちゃんに以上のような症状は出ていません。
興奮するとヒャァヒャァと喉を鳴らすのは、苦しんでいる様ではなく
思わず声が出てしまった、というような感じに見えます。
ご飯もモリモリ上手に食べられます。
いつも元気いっぱいです。
生活の中で、特に気をつけなくてはいけないような様子は今のところ見られません。

しかし、お散歩の出だしは嬉しくて張り切ってしまい
盛大にヒャァヒャァと喉を鳴らすので、ちょっと心配になり
喉に食い込む首輪はやめて胴輪にしました。
(只今お散歩トレーニング中ですが、なかなか難しい。。。)


声帯除去についてはいまだ賛否両論があるようですが、おばちゃんの考えは絶対に「否」です。
犬が吠えるのには何か理由があります。たいていの理由は不満でしょう。
声帯除去は、飼い主が犬の不満を取り除く努力をしなかった、
または不満をこらえるトレーニングを怠った、としか思えません。

…なんて、偉そうに書きましたが、我が家の先住犬はよく吠えます。
同じように暮らしていても、1頭は吠えず、1頭はよく吠えます。
もともとの性質で吠えたい欲求の強い子がいるのではないかと思います。
吠えることで発散できるようなこともあるのではないかと思います。
ご近所迷惑には気を付けないといけませんが
ある程度は、吠えたい子には吠えさせてあげたいなぁと思っています。
…おばちゃんの怠慢です。


最後に、
声帯除去をしても声が戻るケースが多々あるようです。
知人から1年未満で元通りの声になったという話も聞きました。
ですから「声がない子がほしい」というのは無理ですね。

ハスキーボイスのうりちゃんは、とってもかわいい子です。



おばちゃん、話が長いわぁ・・・。




2013年01月18日(金) No.291

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