預かりワンコと わん・ツー・ステップ♪  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

ピッピ・ケラー?


いろいろとチカラが入り過ぎ、日記の間があいてしまい、ご心配おかけしました。

怒りんぼのピッピ坊ちゃまとの暮らしで、足ふきが憂鬱になるくらいなら、お散歩は、ムリに行かなくてもいいや。
そう思うようになったら、仮ママ、気が楽になりました。

ただし困ったのは、ケージの中でうんPしたあと。
踏んでしまうこともあるので、足は拭きたいし、毛につくこともあるので、お尻も拭きたい。

でもすぐに歯をむくので、
ドライフードをやって、食べている間にサッと拭くようにしていました。

ところが、
しばらくするとそれも通じなくなって、足やお尻に触れただけで噛むように。
やがてピッピくん、ほとんど撫でることもできないくらいに怒りんぼになってしまいました。

悩んだ仮ママに、いろいろとアドバイスしてくださる方々もいて
ピッピと似たような性格の子と暮しておられる方のブログや、いくつかの資料を読み返しました。

犬といえば、呼べば飛んでくるもの、撫でれば大喜びするもの、という認識の強かった仮ママ。
呼んでもなかなか来てくれないし、
自分から寄ってきたくせに、撫でようとすると怒って逃げるピッピに、
寂しいやら悲しいやら、悩んでいたけど、
改めて、ピッピのことを受け入れて、向き合おう!と決意。

それから、ある方式に倣い、まずは失われた信頼関係を築きなおすことに。
ビビリンのピッピくんですから、無理に触らず、もう足だのお尻だのはこの際無視。

作戦その1、ケージ越しに声のスキンシップ。
はじめは怯えた目で遠巻きにこちらを窺っていたピッピくん、
数日間、なんどもよしよしと声をかけていくうちに、だんだん、警戒心を解いて、目が穏やかになってきました。

そうしたら作戦その2、
ケージ越しに声をかけつつ、触れる範囲でちょこっとずつ撫でてやる。

あんまり撫でるとキャパオーバーになるのがわかるので、あくまでも腹8分目で。

それを数日繰り返し、
ちょっと信頼関係が作れてきたかも?というころ。
お散歩に行こうとしたときに、それは起こりました。

お散歩に行ける!と大喜びしていたピッピに、室内リードを外用リードに付け替えようとした瞬間、ガウーッと豹変!
ピッピくん、仮ママの手を噛み大暴れ。

何も痛いことはしていないのに、コレはワガママ!
ここはふんばりどころ!!と、仮ママは心を決めました。

リードを付け替えようと外した瞬間だったので、リードは使えず。とてもじゃないけど、つけ直せる状態でもなくて。
でも幸い、服を着せてたので、その背中側を掴んで、
かわいそうだけど権威を示し、仰向けにがっつり抑えつつ、ヨシヨシと声をかけつづけ、仮ママはがんばりました。

ピッピはすごいチカラで大暴れ&ビビリション(笑)で、仮ママは革手袋をしていたのに、右手に痣ができましたが…

何分そうしていたのでしょう、うんと長い時間だったような気もしたけど、実はそうでもなかったのかもしれません

ふと、チカラをゆるめた瞬間・・・

ピッピは、自分から、「ママ、ごめんなさい…?」というように、おずおずと膝に乗ってきて…!

・・・この子は、まだ、人を信じようとしている・・・!

「よーしよしよしよし」と撫でながら、仮ママ、涙が溢れました。(/_;)


ドラマだったら、ここで感動的なテーマ曲が流れるところです。
仮ママ、そのまま、膝の上のピッピをずっと撫でていました。

(サリバン先生とヘレンケラーの井戸のシーンって、こんな感じだったのかしら・・・え?違う?)


その後も、歯をむくことはありますが、
ピッピくん、リードを引いたら、はっとしたように「ごめんなさい」と膝に乗ってきます。

「よーしよしよしよし」の声とスキンシップ、少しずつ効果が出てきてるのかもと、希望を抱いてます。


まだ足やお尻をしっかり拭くには時間がかかりそうだし、様子を見ながら、
それこそ3歩進んでは2歩も3歩もさがるような感じですが、
皆様に教えられながら、
なんとかピッピと、向き合って行けたらなぁと思ってます。
応援してくださる皆様、ほんとにありがとうございます。
2010年03月09日(火) No.77

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