わんこ預り日記  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

レースのカーテン


ラッキーは、散歩以外は、基本的にケージの中に居ます。
今でこそ、ケージの中で、いびきかいて寝てますが。

最初の頃は、大変だった。
ケージに入れると、喉も裂けよと、ギャン鳴き。

そりゃそうだよねぇ。

広い庭で、自由気ままに生きてきたんだもん。
狭い空間に閉じ込められるの、嫌だよね。
ストレスだよね。

そうは言ってもさ。

室内トイレ出来ない。
噛んでいい物と悪い物の区別もつかない。
てか、物以前に、人噛む。

室内フリーには、とてもじゃないけど、できまっせん。

しつけの本で、クレートトレーニングについて、色々調べた。

困った事に。
ケージに慣れさせるのに、2つの説がある。

外が見える方が、安心する。
暗くした方が、落ち着く。

ラッキーの様子を観察すると。

外が見えると、気が散って、ギャン鳴き。
暗くすると、不安で落ち着かなくて、ギャン鳴き。
どっちにしても、ギャン鳴き。

どーすんだよー。
どっちも、駄目じゃん。

頭抱えたわ。

気配は感じるけど、姿は見えない。
見えると見えないの中間。
そんな状態に、できないものか。

悩んでた、とある日。
実家で、レースのカーテンを買い換えた。
「古いカーテン、あんたの家で使わない?」と聞かれた。

使わない。
お古のカーテンなんて、いらね。

でもな、破れて買い換えたわけじゃなし。
ただ、古くなっただけなのよね。
十分使えるのに、捨てるのは勿体無いわよねぇ。

何か、再利用できないかしら。

レースのカーテンの特徴、つーと。
半端に見える。
見えると見えないの中間。

閃いた!
これで、ケージを囲ってみよう。



ビンゴ。
気配は感じて、姿は見えず。
気が散らず、暗くなり過ぎず。

多分、いい塩梅。
ギャン鳴きしなくなったもん。

まあ、たまたま。
ケージに慣れた時期と、一致しただけなのかもだけど。

このレースのカーテン。
里親希望者さんのご希望があれば、婿入り道具に持たせます。

意外な物が、意外な効果があったりするんで。
持ってて損は、無いと思います。
2011年11月16日(水) No.176