俺 流  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

マンガ


コミックソフトの30日間トライアル版を試してみた。
カンペイが主人公のマンガが簡単にできましたです。





お目汚しすみません。

本職の描いたマンガでは、東京新聞朝刊に連載中の(共同通信の配信か?)「おーい栗之助」が傑作。
柴的な和犬が主人公の4コマ漫画。
作者は明らかに柴を飼っていると思われる。
甕(かめ)のフタを開けたら犬の抜け毛が大量に入っているのに仰天した隣人に、栗之助の父ちゃん(飼い主)のセリフ「いつか役に立つんじゃないかと思って」には笑った。
讀売を取ってるんだったら東京新聞に替えたほうが絶対によいだろう。
2014年02月25日(火) No.171

森林公園(2)



先日の大雪の日も、これこのとおり雪舞うなか近所の公園でダックス君と大遊び

2度目の森林公園行のときは、公園内のドッグランを見つけて、そこでカンペイを遊ばせた。
それはそれは広大な公園の、広大とはいえないドッグランには、他に2頭の犬がきていた。
1頭はシャイなコーギー、もう1頭は若いMIXの子だった。
大にぎわいとはいえない気がする。

こういうところでほとほと感心させられるのは、他の犬と上手につきあうことのできるカンペイの才だ。

自分より若いMIXの子とは互いに先になり後となってドッグランいっぱいを駆け回って遊んだ。
どちらもおそろしく積極的に振る舞った。
帰り際に飼い主さんと挨拶すると、「この子は本当はとても臆病なんだけどなあ」と怪訝そうな表情を浮かべていた。
威圧的なところのカケラもないひょうきん男のカンペイによって、この子の積極さが引き出された可能性がある。


最初はさりげなく


たちまち佳境に入る

一方、ドッグランの隅っこで飼い主の夫婦(だと思う)と小さく固まっていたコーギーに近づいたカンペイは、明らかに相手コーギーから歓迎されていないのを見ると、それ以上はけっして押さず、方向を変え、飼い主に愛嬌を振りまいてオヤツのひとつでもゲットできないか試していた。

カンペイは気が小さな男である。犬のなかの弱虫に属すると思う。
けれども、そうした犬にありがちな他犬に対する過敏さ、神経質、攻撃性のようなものはカンペイにはない。
カンペイは自分に似た弱虫を相手には威圧感なしに自然体で接し、相手の警戒心を巧みに解除することができる。
逆に自分が威圧感をおぼえる強者を相手にしたときは、ヒョウキンな振る舞いで「オレって軽い男、絶対安全パイ」をアピールする才覚がある。

大型犬を相手にしたカンペイが、相手を遊びに誘うプレイボウ(頭を下げ腰を高くあげる)の姿勢をとったまま横っ飛びを繰り返しながら相手との距離をじょじょに離し、そのまま辞去していく光景を私は何度も見ている。
こらまた上手に退散するもんだなあと私は感心した。

カンペイとの散歩は、こと対人・対犬という点に関しては、本当に気が楽である。


あ〜大満足ゥ
2014年02月25日(火) No.170

森林公園(1)


じつに分かりやすい一家で恐縮なのだが、自宅にもどってからさほど日をおかず、車で1時間ほどのところにある森林公園に2度でかけた。

公園で繰り広げられるカンペイの自分勝手な大はしゃぎを見ていると、連れて行った私たちが嬉しくなるという不思議な心理現象が生じるのである。
(私は、これと同じではないにせよ、似た光景を思いだしていた。ウチの子どもたちがまだ小さいころ、海水浴に連れていったり、テントで泊まったり、ディズニーランドに行ったりすると、子どもたちがこういうふうにハメを外して大喜びして、それが――ワタシ的にはどんなにつまらない場所でも――私の喜びになったのだった)

広々とした草地でフレキシブルリードのロックを解放した。
カンペイはリードの届く範囲(私を中心に直径15m)をバカまるだしみたいになって走りまわった。


右にドビューン


左にガヒョーン


身体の仕組みとして、ムダに走りまわるとノドが渇くのである。



母ちゃん、水くれ、水


プハ〜ッ、うめー。たまんねぇ
2014年02月16日(日) No.169

ドッグラン





外泊したその知人の別荘の近くにはドッグランがあった。
テニスコート2面分ほどの広さの小さな芝生張りのドッグラン。
あまり犬に詳しくない人が設計したものと見えて、牧歌的な雰囲気のある低い柵――当然ながら飛び越える不埒者が続出したのだろう――の上に急ごしらえの粗末なネットが追加してあった。
家内と私とカンペイ以外には誰もいなかった。

カンペイを放すと、それはもう全身から喜びという喜びを発散して、まさにはじけるように走った。
ぐるぐると円を描いて、次いで私たちの目の前を右から左に、左から右に、いやデタラメに心のおもむくまま。
私たちのすぐそばを駆け抜けるときには、私たちに向けて喜びの表情を全開し、自分がどれだけ楽しいのかを私たち知らせようとしてるみたいだった。
ときどき私や家内のヒザに軽くぶつかってみたり、自分のシッポを追いかけて歓喜のぐるぐる回りを披露してみせる。


若旦那、シッポの巻きが弛んじゃってますぜ

私は何度かカンペイがドッグランで自由に遊ぶのを見ている。隣県の広い公園に連れていって、フレキシブルリードで遊ばせたこともある。
だが、家内はドッグランのカンペイを見るのははじめてだった。
喜びをばらまいて走るカンペイの姿は家内に感銘を与えたようだった。
「こんなに喜ぶなら、もっと連れていってあげたらよかったね」

「オレが連れてったときより、ずっと嬉しそうだなぁ」
私ひとりと行ったときの何倍もの喜びようだった。
家内も一緒にいて、ドッグランにはこの家族だけというシチュエーションが、やはりカンペイの気持ちに違いを生んだのだろうか。
このスレッカラシの私ですら、家内ほどではないにせよ、いつにないカンペイの姿には軽く心を動かされたのだった。


出た! 得意のシッポ噛み高速回転

それに、これは他の柴にも共通する美点かどうかはわからないが、(私と家内が退屈を感じはじめるほどには)十分に遊ばせてから、帰り支度をしてカンペイを呼ぶと、しゅる〜とテンションを下げて、あっさりと2人のところに戻ってくる。
逃げ走りして「イヤ、オレは絶対に帰らない」とかしないのである。

ラブだったらこの10倍は遊ばなければ発散し尽くさないだろうし、ラフ・コリーだったら30倍、セッターだったら100倍でもきかず柵を飛び越えて近くの山に向かって全力疾走したきり半日は帰ってこないに違いない。
つくづく柴は身の丈にあった生きものなのである。


オレ充
2014年02月16日(日) No.168