俺 流  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

出会う――3



Kampei meets a ballsy kid!

この少年未満は、こうやってカンペイの近くを、しかしカンペイの届かない距離を保ちつつ、何度もいったりきたりを繰り返していた。カンペイともっとも距離の近いところを通過するときには少し早足になる。犬に興味シンシンなのである。できれば触ったりしたいのである。軽く叩いてみたりもしたいのである。



Kampei meets a Mini-Shiba!

カンペイの数少ない友人のひとりが、この小さな黒柴だ。写真ではサイズの差が誇張されているが、実際に、オーバーサイズのカンペイとは好対照なアンダーサイズである。カンペイは遠くからこの子を見つけると、遊びたい気持ちでいっぱいになる。向こうも駆け寄ってくる。2頭は向かい合うと、互いに右に左にフェイントをかけたり、走りまわったりするだけで、直接触れ合うことはいっさいしない。柴同士の不思議な交友である。



Kampei meets a dead worm!

シャチホコ状態のカンペイ。こうした場合、その下にミミズの死骸があることが多い。多くの犬は背中を地面にこすりつけて踊るのだが、カンペイはノドのあたりで踊る。以前、気品あるシェルティと美しい落ち葉のジュウタンを散歩していたとき、シェルティが突然ひっくり返って背中を枯れ葉にこすりつけたことがあった。その踊りを私は笑って見ていたが、シェルティの背中の下に(犬か猫の)新鮮なウンコがあったことを臭いで知った。繊細な長い被毛がどうなったかは書くまでもないだろう。



Kampei meets a Schnauzer!

シュナの女の子と一緒に散歩して気持ちが盛りあがり、思わず鼻先をツンするカンペイ。完全にシカトされる。ただいま共同生活中のこのシュナは、まったく端倪すべからざる生きものであった。
2012年11月15日(木) No.152