俺 流
[ Perro Dogs Home 預かり日記 ]
小型犬と大型犬
前に書いたとおり、私の家はPerro保護犬の通過点になっている。
これまで、小は2kg足らずの小型犬から、大は30kgに近い大型犬まで、何頭もの犬がわが家を通り過ぎていった。
小型犬のよさは十分に承知しているつもりだ。
最近では、082のミニチュア・ダックスにすっかり魅了されてしまった。
何日かを一緒に過ごして、「このままコイツと暮らせたら」という思いを封じるのは本当に難しかった。
泣きたくなるほど、心根のよい子だった。
お金で犬の価値は測れないが、仮にこの子に値段をつけざるをえない事態になったら、私はありったけの大金を投資しても惜しくないと考えるかもしれない。
だが世の中は計り知れない謎に満ちている。この子への応募は皆無に等しい。
なぜだ! そう叫びたい気分になる。
ああ、それに069のチワワ。全身に緊張をみなぎらせて、凛として全世界と対峙していた。ちっぽけな体に似合わぬ勇敢さで、めったなことでは軍旗のように高く掲げたシッポを下ろさなかった。そのチワワから、私に向けて優しさがほろりとこぼれ落ちる瞬間の幸福感をなんと呼んだらいいだろうか。
けれども今回、ブリタニーをわが家に迎えて、「やっぱり大型犬……」とため息がでた。性格のよい大型犬には、ほとんど抗しがたい魅力がある。私はたちまちダウンを奪われたのである。
(※せいぜい20kg程度のブリタニーは、本来は中型犬に分類すべきかもしれない。けれども瞬発力の巨大さなどを考えると、私にとっては十分に大型犬である)
2008年09月01日(月)
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